歩けなくなりました

ワンコ, エッセイ

歩けない、立てない

一昨日の夕方から突然歩けなくなったなーさんを連れて、昨日は病院へ行ってきた。

去年の春にも同じように歩けなくなったけれど、それとは全然違う。
以前は2~3歩歩いて座り込むの繰り返しだったのに比べて、今回は本当に1歩も歩けない。
それどころか立てないのだ。

抱くと怒るし、トイレへ行くことも水を飲みに行くこともままならない。
そして座っていると小刻みに震えている。

椎間板ヘルニアという病名が、わたしの脳裏を過った。

病院選び

ただ彼女はもう数か月で12歳になる。
人間で言えばもう60歳を過ぎたあたり。
耳はほとんど聞こえていないし、舌だって口の端からぺろりと出ている時だってある。
そんな彼女が果たして手術に耐えられるのだろうか。
麻酔から目覚めなかったら?
11年間ほとんど毎日一緒に過ごしてきた彼女と別れるなんて、わたしには考えられない。

外科的治療を薦めている病院か、内科的治療を薦めている病院か。
一晩中大阪市内の病院を検索しては悩み、検索しては悩みを繰り返した。

そして辿り付いたのが東洋医学を取り入れている病院。

広義には東洋で発祥し,発達した医療体系のことで,中国系,インド系 (アーユル・ベーダ) ,アラブ系 (ユナニ) などが含まれる。しかし,一般的には中国系伝統医学をさし,ヨーロッパ,アメリカで体系化された現代医学の主流を西洋医学というのに対して用いる。狭義の東洋医学は気と血とを人体の二大生理因子とし,中国の自然哲学である陰陽五行説を理論的支柱として組立てられた医療体系であり,患者の自他覚所見を総合した「証」に,特定の治療手段である「方」を対置させている。治療法には薬物療法,食餌療法のほかに鍼,灸,あん摩,指圧などの物理療法がある。
引用元:コトバンク

急いで電話して診察しているか問い合わせ、病院へ向かった。
幸いなことにタクシーで10分ほどの場所にあったので、そこまでなーさんに負担をかけずに着くことが出来た。

いざ診察

軽い問診の後、先生が内太もものところから脈診。

「身体が冷えてるねえ。甘いもの食べさせてない?」

ギクッとした。
彼女はわたしがシュークリームを食べていると必ずおこぼれを貰おうとする。
いけないとはわかっていても、見つめられるとついついあげてしまっていた。

「甘いものは身体を冷やすからダメ。果物とかもあげないようにね。
冷えるとこうやって悪いところが出てきちゃったりするから」

冷えは万病の元とは言うけれども、人間もワンコもどうやらそこは同じらしい。

先生は鍼を取り出してなーさんの背骨、かかと、ひじに刺していく。
ツボによっては痛がる箇所もあるようだけれど(今回だとひじの部分)、なーさんは痛がることも怒ることもなく澄ました顔をしていた。

鍼が終わるとお灸のやり方と、ツボの場所を教えてもらった。

これは棒灸と呼ばれるもので、千歳飴サイズのもの。

「ニオイと煙が強いから、出来たらベランダで使ってくださいね」

残念ながら我が家にはベランダがないので、窓と玄関を少し開けて使用することにした。
ありがたいことに旦那も

俺、お灸の匂い嫌いじゃないから大丈夫やで
旦那

と言ってくれた。
確かに先生の言った通り匂いと煙が強いけれど、換気していれば特に気にならないレベルだった。
ただ棒灸を持っていた手についた匂いはどうも強烈で……それだけは我慢しなければいけないようだ。

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看護生活

なーさんを看護して3日が経つ。
そんな短い期間でも大変なのがわたしの睡眠時間が確保できないことだ。
いつも旦那を見送ってから寝るのだけれど(朝4時)、そこから2~3時間後にはなーさんをトイレへ連れて行く。
お尻を綺麗に拭いて、おむつを交換、ついでに水も飲んでもらって布団へ戻す。
なーさんが動くと気配でわかるので自然に目が開いてしまう。
大音量で目覚ましが鳴っていても起きないわたしが、だ。

下半身に力が入らないから大きい方はおむつの中でタレ流し状態。
これはわたしの精神的にキツいものがある。

なーさんはトイレの失敗をしない賢い子なのだ。
そんな子のおむつの処理をするなんて。
なーさんだって嫌だろう。
ほんの数日前まで歩けていたのに。
自分でトイレが出来ていたのに。
旦那に抱っこしてもらうのが好きだったのに。

そう思うと泣けて仕方がない。
変わってあげられるなら変わってあげたい。

なーさんとのこれから

どうしても一人でいると心配で可哀想でぼろぼろと泣いてしまうけれど、そんなに泣いてたって仕方がない。
泣いたってなーさんが歩けるようになるわけじゃないのだ。

歩けるようになるまで、わたしは全面的になーさんを支えていこうと思う。
もし歩けなくなったら、なーさんの車椅子を作ってあげよう。

彼女が少しでも過ごしやすくなるのなら、どんな努力だって惜しまない。

わたしのことを今まで支え続けてきてくれたのだ。
そんな彼女に、わたしは全力で恩返しをしていきたい。

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